旧白洲邸
武相荘

3月の小雨降る日 小田急線鶴川にある旧白洲邸 武相荘を訪ねました。

日本の美の目利きといわれた随筆家 白洲正子さんと
吉田茂首相の側近としてGHQとの戦後交渉に尽力した
ご主人の白洲次郎さんが 昭和十八年に鶴川に移り住み
自然に包まれて半世紀を暮らした 茅葺き屋根の家
「武相荘(ぶあいそう)」です。

玄関を入ってすぐの土間には白いタイルが敷き詰められ 吉田茂首相の
遺品 黒いソファが置かれている。


野の花や和の花が好きで
灯明台には ろうそくの代わりに
庭の花を生けて
愉しんでいたそうです。

値打ちものの骨董は惜しみなく日常に使い 料理を盛りつけたそうで
テーブルの上や 戸棚の上 囲炉裏端に置かれた 当時そのままの食器には
本物の輝きがあり  心洗われる一時に
皆を喜ばせようと企画 ご案内下さった陽子さんに感謝です。

興味がおありになる方は 邸内の道しるべの囲炉裏端や奥座敷に
リンクしてあります。下記のURLをクリックしてご覧ください。

http://www.buaiso.com/buaiso/michi/michi.html

邸内は撮影禁止なので竹林に囲まれた
お庭やお花などを絵巻物でご覧下さい。

絵巻物









buaiso

白侘助、黒侘助、雪椿、 
ツバキを愛した白洲正子さんが
「花器に一輪さしてこれほど生きる花もない」 と
書斎の窓からつねに眺めた雪椿の
可憐な姿に気がつかず 残念でしたが
今度はどの季節に訪れてみようかしらと
楽しみが広がります。
 

門を入ると大きな柿の木 
中央には赤い梅の木

古い茅葺き家と自然の庭が
しっくり とけ込んでいます。

2003. 3.20